トラブルシューティングのメモ。
手元のPCはRyzen 7 3700X, Radeon 6800, GIGABYTE B550i AORUS PRO AXマザーボードという組み合わせのためAMD Smart Access Memory (SAM)ことResizable BARを有効化して性能向上をはかる事が可能なはずでしたが、なぜか以前から無効となっているままでした。
多くの解説サイトで見るSAM有効化の必須条件は以下の通りです:
- Radeon 6000シリーズ以降のGPU
- Ryzen 5000または3000シリーズのCPU(3400G, 3200Gを除く)
- AMD 500シリーズチップセットのマザーボード
- AMD Software 20.11.2以降
- BIOSがAMD AGESA 1.1.0.0以降
- BIOS設定内にて
- “Resizable BAR” 有効
- “Above 4G Decoding” 有効
- “CSM Support” 無効
- ここだけ有効ではなく無効なので注意。CSM SupportはUEFI非対応の古い周辺機器との互換を維持するためのものなので、最近のPCなら無効にしていて支障はありません。
が、自分のPCでは上記すべてを満たしているにも関わらずAMD Softwareでは「Smart Access Memory 無効」となっていました。
最近のバージョンのGPU-ZでもSAM/Resizable BARはチェック可能なため確認したところ、BIOS設定で”Resizable BAR”, “Above 4G Decoding”を有効にしているにも関わらず無効という表示。露骨に矛盾。何故。
マザーボードの型番指定で更に検索して回ったところこのRedditスレッドを発見。この相談者はRyzen 5800X + Radeon 6800XT + B550 Gaming Xと自分よりやや上のスペックですが、メーカーやチップセットは同一です。それによると、
- BIOSアップデートを適用し直し、適用直後の他に何もしていない状態で真っ先にSAM/Resizable BAR関連の設定のみを変更し、起動する
マジかよそんな呪術的な。
半信半疑ながらも改めてBIOSを適用し直し、”Resizable BAR”を有効にし(Above 4G DecodingとCSM Supportは既に正しい設定だったのでそのまま)、起動したところ「ハードウェア設定が変更されました。再起動が必要です」的なダイアログが出現。指示に従ってもう一度再起動して、改めてGPU-Zを開いてみたところ、
有効化された!マジか!
AMD Softwareでもばっちり有効化。よかった。
BIOSのメニュー周りのバグだったんでしょうか。
ただ、BIOSアップデート前に設定を保存しておくのを忘れたため、前に行ったCPU電圧低減の設定が初期化されてパーに。もっと前にどこかに保存したような記憶もあるので、それを探し出すか、はたまたもう一度調整をし直すか…。