先週末の日曜・月曜、またも夏休みを利用して、ニコニコ学会β主催の下つくばで開催された「ニコニコ研究合宿」に参加してきました。会議は「アンカンファレンス」形式で、白紙のタイムテーブルに各々が自分の話したい議題をポストイットに書いて貼り、その場でアドホックに会議が形成されるフォーマット。
- Togetterまとめ
- ニコニコ生放送タイムシフト
- ユーザーニコ生なのでプレミアム会員のみ、8月27日まで観られる筈です
- 参加された湯村さんによるまとめ
「電脳メガネにはあと何が足りない?」セッション
研究とは・学会とは・ニコニコとはといった話が多い中、僕は空気を読まずにウェアラブルコンピュータについてのセッションをやってました…w
セッション内容は、最後のまとめセッションにおいてそれぞれ短く発表しあう形でした。自分のセッションのまとめを喋る際に「MOVERIOにカンペを表示しながら喋る」というのを思いついてその場でやってみたのですが、これが思いの外便利(後でタイムシフトを観直したら早口すぎましたが)。セッションで話し合った内容=すなわち目の前に見えてた内容は、だいたい以下の通りです。
- 電脳メガネには何が足りない?
- OSやUIが足りないと思うのだが
- 視神経直結(表示は出来るが入力が出来ないとコンピュータにはならない)、脳波という話が出た一方で。
- OSやUIを考えるにしても、機能やハードから考えるのでなく、ユースケースから考える。両手が空くとできること、例えば子供を抱きながら撮影できる、とか。
- Googleのは操作よりは大量の主観映像の入手・分析にあるのではないか。
- あと、今の発想は実際に使ってない人の発想が多い。ヘッドマウントカメラつけて1日過ごしただけでも知見が得られた。実際に使ってみるべき。
- ATMのパスワードが録画されちゃう、携帯電話の画面が録画されちゃう。エッチなポスターに目を奪われてるのも録画されちゃう。
これを改行無しで読める大きさの文字にして詰め込んでMOVERIOの画面いっぱい埋まるくらい。即席で作ったにしてはまあまあでしょうか。
なお、より詳しいセッションのまとめも作ろうと思ったのですが、同じく合宿に参加された湯村さんのブログにて文句なしのまとめが書かれてしまったため、リンクしてお茶を濁します。w
カンペの作成手順
カンペの作り方としては以下のようなものでした。無理矢理。
- カンペを出すのを思いつく
- iPadで取ってたメモをコピーしてMOVERIOから見られる場所に出そう
- MOVERIOは文字入力が極悪でログイン操作に時間がかかるので、ログインしないと見られない所には出したくない
- 仕方ないので自分のブログに新規エントリとしてペースト、すぐ消す前提で公開
- MOVERIOのブラウザで自分のブログにアクセス。勿論アドレス打つのも時間かかる
- フォントサイズを大きめに変更、キーロックON
- 発表
- エントリを非表示にする
即席でこんな真似が出来るのもMOVERIOだからこそです。カンペ表示専用のアプリやサービスがあればもっとスムーズに出来るはず。…こういうアプリをワンオフで実装してみるのは現状のAndroidでも出来るけど、それに適したOSか、せめて再利用できるUIツールキットくらいはやっぱり必要だよなー。
なお、アンカンファレンスの他に夜の懇親会や、JAXAなどの近隣の施設への見学も、意外な表の話・裏話を色々見たり聞いたり議論したり出来て、非常に有意義でした。もしまたあったら是非参加したいですね。