ケータイ小説とはなんぞや、とばかりに、とりあえず有名どころの「恋空」を読み始めてみる。一応魔法のiらんどはPCからのアクセスを蹴らないんだね。
しかし、「リアル鬼ごっこ」が騒がれてた時に見た壊滅的に破綻した文章を想像して身構えてたが、そこまで言語が崩壊してなくて肩すかしをくらった。アレー?思ったより読めなくないじゃん。そのままPCで数ページ読み進めてみたが、2時も過ぎてるので続きは明日、本来想定されたフォーマットである携帯からでも読んでみる事にする。
まだ11ページまでしか見てないので暫定的な感想だけど、全体的に、映像に例えるなら、被写界深度の浅いレンズで、画面の枠の中で最も注目してほしい事柄だけを写してあるように感じる。背景の描写が極限まで削られており、骨組みだけになっているので、(存在していると思われる)いくつかの前提のお約束を把握しないうちは難しそう。けど2chやニコニコに書き込まれる文章にしても「wwww」「孔明」「死亡フラグ」「(ry」「(AA省略)」などなど、情報量の多いネタを数文字で参照できるショートハンドはあるわけだし、一旦それを理解すれば割とすんなりと読めそうだ。
今の所「文章の中から『誰が行動しているのか』の指定が消えた場合、それは主人公の主観視点の文章である」というルールはあるように思えた。
ちなみに冒頭で極めてウザいキャラクターが出てきて、これは携帯小説とはこういうものだからウザいのか、それとも単にウザいキャラクターとして作者がウザく描写してるだけなのかしばらく判断がつきかねたが、どうやら後者らしいと分かってホッとした。w